大会長挨拶
- 第2回日本精神薬学会総会・学術集会
- 大会長:野田 幸裕(名城大学薬学部 病態解析学Ⅰ)
2016年9月に「日本精神薬学会」が設立され、医療薬学や薬学教育の分野でも精神科に主眼を置いた当学会の誕生により、精神科薬剤師に対する期待も大きく高まり、職能の充実に向けた活動が始まりました。第1回総会・学術集会が昭和大学薬学部(東京)にて「精神薬学の夜明け~新たなる薬剤師の挑戦」をテーマとして、精神科薬剤師の役割を原点から見つめ、今後なすべき課題について討論する場として開催されました。
第2回となる本総会・学術集会は、東海地区の大学病院や地域病院、あるいは地域薬局が協働して開催する運びとなりました。本会のテーマは『基礎と臨床知識から薬を使い育てる精神科薬剤師:多職種との相互理解を深める』としました。テーマには、臨床・基礎・社会医学の領域で活躍中の専門家を招聘して討論し、精神科薬剤師の職能発展と精神科医療の向上に貢献することを目指すこと、脳とこころに関する研究・臨床・教育の最前線に臨むこと、他の職種や地域の薬剤師との協働という、様々な意味での「相互理解」と「連携」への期待が込められています。
特別講演、教育講演やシンポジウムについては、精神科領域に関わる多彩な薬剤師や他の職種が集って学際的な交流ができるように企画し、他領域でのトピックスも学ぶことによって参加者の知見の幅を広げることができるのではないかと期待しています。また、参加型のワークショップや一般演題も企画しますので、多くの皆様のご参加をお待ちしています。是非、名古屋でお会いしましょう。