大会長挨拶
本年8月30日(金)・31日(土)に開催させていただきます「第26回日本産業精神保健学会」 では、私たち保健師が日頃から大切にしている「コミュニティ」の観点から働く人とその家族のメンタルヘルスに光をあてたいと思います。近年、人々の絆やつながり、すなわちコミュニティの希薄化が懸念されていますが、心身を病んだとき早期に気づき支えてくれる職場関係者や家族・友人との絆があり、医療保健専門職を含めた多職種・多機関の連携・協働が上手く機能することが、大事な生命を守ることにつながるのではないでしょうか? そして、一人ひとりの居場所があり、安心してチャレンジできる職場や地域のコミュニティがしなやかに存続することが、人々の成長や心身の健康につながり、日々の生活、さらには人生を豊かにする大きな鍵となると思います。
中小企業を含むすべての職場で働く人々と家族の“Life”(生命・生活・人生)を支えるために、その要としての多職種・多機関の連携・協働をいかに進めるか、さらには、より活き活きとポジティブに生き・働き・暮らすことが可能となるような職場や地域のコミュニティの再生・強化をどう進めていくのか、正に喫緊の課題です。そのためには、「働き方改革」だけでなく、「休み方改革」も重要な要素となるでしょう。ワーク・ライフ・バランスのとれた、健康・安全で心豊かな暮らしを持続することができる職場づくり・地域づくりの実現に向けて、本大会が皆様にとって有意義な情報交換の場となることを心から願い、関係者一同、鋭意準備中です。おかげ様で多くの方々のご協力・ご尽力により魅力的なプログラムが整い、ホームページも随時更新しております。引き続き、皆様のご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
会場の東海大学高輪キャンパスは、品川駅からアクセス可能で、全国各地からお集まりいただくのに便利な立地です。例年とは異なる8月末の開催になりますが、どうぞお誘い合わせの上、多くの皆様のご参加を賜りますよう、心よりお待ち申し上げております。