大会長挨拶
御挨拶
謹んで熊本地震による被災者の皆様にお見舞い申し上げます。
この度、平成28年8月19日(金)にKKRホテル東京におきまして第4回日本アミロイドーシス研究会学術集会を開催させていただくことになりました。
現在、脳神経疾患(認知症・神経変性疾患、脳卒中、末梢神経障害)、心疾患、消化器疾患、腎疾患などさまざまな専門領域で、アミロイドーシスあるいはアミロイド関連疾患の診療や研究は重要な課題になっております。しかし、分野の異なる医師や研究者が集まってアミロイドやアミロイドーシスについて議論する機会はほとんどありません。本研究会は、基礎・臨床、診療科の垣根を越えて、さまざまな領域でアミロイドやアミロイドーシスの診療や研究に従事する人たちが一堂に会する、わが国唯一のフォーラムです。
アミロイドーシス及びアミロイド関連疾患の克服に向けた研究及び診療の進歩には著しいものがあります。かつては治療法のない不治の病であった本症について、抗アミロイド効果を有する疾患修飾薬を臨床現場で使用することが可能になり、まさに新しい時代が始まっております。本研究会におきまして、さまざまな分野の臨床医や研究者が、アミロイドーシスの分子メカニズムや新たな診断・治療法やその研究開発について、分野横断的に議論することは、アミロイドーシス及びアミロイド関連領域の診療や研究のさらなる発展に資するところが極めて大きいものがあります。
第4回にあたる本学術集会では、「アミロイドーシスの分子機構と新規治療への展望」をテーマに、アミロイド形成の分子機構やそれを標的とする治療法の開発など、本領域の研究や診療の最近の進歩を幅広く学び、その克服をめざして討論を行います。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
平成28年4月19日
第4回日本アミロイドーシス研究会学術集会
大会長 山田 正仁