ごあいさつ
第42回日本女性心身医学会学術集会を、例年通り土曜と日曜を使って2013年7月27日~28日の両日、東京都千代田区平河町のJA共済ビルカンファレンスホールにおいて開催することになりました。歴史と伝統ある日本女性心身医学会の会長を任ぜられたことは大きな喜びです。
今回、本学術集会は「女性をはぐくむリズムとハーモニー」というテーマを掲げております。女性の各ライフステージでみられる様々な心身の変化は、睡眠覚醒といった一日単位の周期を示すものから、月経周期のような月単位のもの、季節性変化などの年単位のものにいたるまで、多彩なリズムを内包しています。このリズムとライフステージに応じた心身の発達、社会機能のハーモニーを目指すことが女性の健康保持および促進につながるとの考えに基づいてこのテーマを取り上げました。
7月27日(土)には、本学会の成果をより広く一般市民に知っていただくため、市民公開講座「女性とこころとからだの健康」を開催いたします。また、この日には認定研修プログラムである第17回日本女性心身医学会研修会も予定されております。28日(日)には、一般口演の他に、シンポジウム「高齢社会と女性」、「妊娠に関連した心身医学的問題」「女性の心の痛みとストレスの関連」、教育講演として「妊婦・授乳婦に対する向精神薬の使い方」、「KAMPOを女性に活かす」を用意いたしました。ワークショップとして「女性を取り巻く社会的問題」「女性のうつ病と子育て」を取り上げました。
多くの分野の会員からなる本学会の学際性を背景に、会員諸氏の活発なご意見や励ましのおかげで、女性心身医学の分野を広く展望できるようなプログラムができたと思っております。本当に感謝いたします。
多数の皆様のご参加をお待ちしておりますとともに、本学術集会が会員それぞれの経験と知識を、分野を超えて共有する場となることを期待しております。
日本大学医学部精神医学系 主任教授 内山 真