理事長メッセージ

第20回日本外来精神医療学会開催にあたり

日本外来精神医療学会の会員各位におかれましては、日頃より学会の運営・発展にご協力いただき感謝申しあげます。また、日々の精神科臨床場面におきましても、多くの職種が連携をはかりながら、その質を落とすことなく医療支援にご努力されていることに敬意を表します。

今般の新型コロナウイルス感染症の遷延は、メンタル面も含め国民生活に多大な影響を与えています。学会・研究会活動もその例外ではなく、多くの学会が延期や中止を余儀なくされているのは周知の通りです。また、現地開催は行わずweb開催をしている学会も多いようです。

さて、記念すべく第20回日本外来精神医療学会は高野知樹先生(神田東クリニック院長)を大会長として、関係者のご努力で着々と準備が進められてきました。すでに、ホームページなどで公開されているように、充実したプログラムが整っております。

こうしたなか、学会役員などと第20回大会の現地での開催可否について何度か協議・検討が重ねられました。幸いなことに、会場となる一ツ橋講堂が定員約500名、第二会場が150名であることから、定員を半分以下に抑え、消毒の徹底、参加者の体温測定・マスク着用、アクリル板の設置など可能な範囲での準備のもと、現地開催が可能ではないかという結論に至りました。残念ながら、ランチョンセミナーや懇親会は実施しません。

さらに、会場での開催が急遽難しくなる事態に備え、抄録集ではなく、もう少し詳しい内容の講演集(「外来精神医療」21巻1号に相当)を作成しているところです。現地開催が困難な場合は、誌上開催という位置づけです。

もちろん、この未知なる部分の多い感染症に対して、絶対の安心・安全を確約できるわけではありません。一方で、学会員が叡智を尽くし、何かと引きこもりがちな世の中に対して、大会の現地開催という形で本学会の存在価値を示していくことができればと切望しております。ご批判もあるかと思う決断ですが、多くのご理解・ご協力をいただければ幸いです。

日本外来精神医療学会理事長 大西 守
第20回日本外来精神医療学会 運営事務局
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