会長挨拶

第23回日本胎児心臓病学会学術集会の会長を務めさせて頂く事となりました慶應義塾大学医学部産婦人科 田中 守です。会期は2017年、雛祭りの3月3日(金曜日)、4日(土曜日)の2日間、会場は、東京・お茶の水駅 聖橋口すぐのソラシティカンファレンスセンターを予定しております。2013年に完成したばかりの歴史と文化の街お茶の水にできた新しい会場で多くの皆様に来場いただきたいと思っています。

 今回のメインテーマは、「世代を超えた先天性心疾患のケア」といたしました。胎児診断された先天性心疾患の児および両親に対してどのような情報を伝え、親を含めてどのようにケアしていくかと言うことは、永遠のテーマでもあります。先天性心疾患の児のケアの現場では、産科、新生児科、小児循環器科、小児心臓外科などの関連各科の綿密な連繋プレーが必要となっています。そこでシンポジウムを2つ、初日に「先天性心疾患:胎児診断症例のより良い医療連携を目指して」、2日目に「先天性心疾患:児の長期予後・次世代への遺伝」と言うタイトルで最前線に従事されている先生方にお話しいただきたいと準備を進めています。特別講演としてUCLA小児心臓病センターで活躍中のProf. Mark Sklansky先生に胎児診断の最新情報についてお話しをいただく予定です。

 また、「下町ロケット」の番組を制作されたTBSプロデューサー福澤克雄様と同番組の医療監修で関わられた大阪医科大学の根本慎太郎先生にお話し頂く予定としております。最後に日本国としての存亡の危機である少子化について広く訴えてこられた慶應義塾大学名誉教授の吉村𣳾典先生より、わが国の少子化対策の将来像についてのご講演を頂く予定です。

 先天性心疾患を取り巻く話題について多岐にわたる側面から、我々、慶應義塾大学産婦人科および小児科循環器の総力を結集してプログラム作りに励んでおります。学会員の皆様もそうでない皆様も是非、お誘い合わせの上、ご来場いただき、熱いディスカッションとともに有意義な学術集会となる事を心より祈念しております。

第23回日本胎児心臓病学会学術集会長
慶應義塾大学医学部産婦人科
田中 守

 

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